世界の乗り物の窓ガラス

窓ガラスは住宅や店舗など、生活空間の窓に使われるだけではなく、各種乗り物にも使われています。それら乗り物の窓度ガラスは、乗り物によって特徴が違うだけではなく、同じ乗り物でも世界各地のその地方によっても特徴が変わってきます。
そんな世界の乗り物の窓ガラスについて、車、列車、飛行機など、私たちの生活に密接な関係のある乗り物を中心にご紹介いたしましょう。

世界の車の窓ガラス

日本のガラスメーカーの信頼度

車のガラス

車は、私たち一般人が自分で運転をする乗り物の代表例ではないでしょうか。これは世界の先進国においても同様です。そしてそれだけ運転する頻度の多いものですから、車の窓ガラスはとても重要なものとなるでしょう。
世界の車の窓ガラス事情として、一番のシェアを誇るのは我が日本にある旭硝子で、その次を中国企業のガラスメーカーが追います。そのため、世界における車の窓ガラスは日本のガラスメーカーの信頼度が高いと言えます。

世界のガラスメーカーの実力

ただ、日本で生産されているガラスを、各種自動車メーカーは応用して凄い窓ガラスを作り出しているところも多いです。フランス車であるプジョーには、天井のほぼ一面がガラス張りになるというガラスルーフのオプションを付けることが可能など、世界の車の窓ガラスは私たちの想像を超えている部分があります。

世界の鉄道・列車の窓ガラス

電車のガラス

UVカットが施された鉄道の窓ガラス

世界各国の鉄道や列車は、車に負けないくらいに数々の特徴を併せ持ちます。鉄道・列車の窓ガラスも、特徴が顕著に表れている代表的な部分です。
世界の鉄道・列車の窓ガラスの中で特徴的なものの一つとして、中国西部とチベットを結ぶ青蔵鉄道があります。この鉄道のガラスはUVカットが施されており、見た目が緑色をしているのが特徴です。これは旅人が紫外線に晒されてしまうことに配慮した結果でしょう。
(参考:アフリカの窓ガラス事情

中国の新幹線の窓ガラス

また、中国は強化ガラスの生産が盛んであることから、新幹線に超強化ガラスが使われているものもあります。この強化ガラスは、どんなことがあっても絶対に割れないものだそうです。凄いですね。
日本の鉄道や列車の窓ガラスも割れにくく機能性があるものも多いですが、世界の鉄道・列車の窓ガラスはそれ以上に強度があったり機能面が付けられていたりするようです。

世界の飛行機の窓ガラス

飛行機のガラス

ボーイングの窓ガラスの実力

世界の飛行機の中で最先端を行くのは、航空機メーカーの中でも世界的なシェアを誇る、アメリカのボーイング社・エアバス社です。その両者の中でも、飛行機の窓ガラスについて凄いのが、ボーイングの飛行機です。
普通、飛行機の窓ガラスは機体構造の関係からそれほど大きいものを取り付けることができません。しかし、ボーイング社の最新の飛行機は、従来型飛行機の1.3倍と大きな窓ガラスを誇っています。さらにこの窓ガラスは、電動で透明度を調整できるというハイテクなもの。外の光が眩しいと感じた時に、上からシェードを出す必要がありません。
飛行機の窓ガラスは、精密な機体を維持するために制限が厳しいもの。しかし、ボーイング社を始め、世界各国の航空機メーカーでは旅客に快適な空の旅を提供できるように、より良い窓ガラスの研究や開発が行われているのでしょう。

まとめ

世界的に見て、住居や生活の場における窓ガラスも機能性が重視されていますが、乗り物の窓ガラスにおいては住居の場とはまた違った機能性が付加されていることがわかりました。そのため、世界の各乗り物の窓ガラスは、その乗り物の種類、そしてその乗り物を作る国によって、特徴が違ってくるようです。
機能性の他に、もうひとつデザイン性もガラスを語る上で欠かせない要素です。詳しく知りたい方はこの記事「世界の窓ガラスのデザイン」をご確認ください。
技術国である日本のガラスも優れていますが、世界各国の乗り物の窓ガラスも日本のものに負けないくらいに凄く、各国でそれぞれ優れているポイントが違うのも面白いところですね。